その後、各班に分かれて審査が続き、時おり強い風が吹くコンデションではあったが、予定よりも早く午後1時ごろにはすべての審査が終了。会場が一般に開放され、上位入賞鯉のエリアにはあっという間に人だかりができていた。全日本大会とは違い、観光客が多い大手前公園は錦鯉の周知・拡大にうってつけで、「和」の象徴的な存在として姫路城と錦鯉のコラボが長く続いていくことを願いたい。
予報どおり翌23日も朝から快晴で、姫路市の日中の最高気温は23・2℃を記録、今年一番の暖かさとなった。午前11時からは会場に隣接するイーグレひめじで、清元秀泰姫路市長、松本剛明衆議院議員を招いての表彰式を挙行。大会総合優勝のJunvimaloung氏は残念ながら欠席で代理受賞となったが、KOIKICHI FISH FARMのTanaichanok Limpanusorn氏と、岡山桃太郎鯉の前田大輔氏を関係者が胴上げし、祝福ムードを盛り上げた。


近年の全国若鯉品評会は、岡山桃太郎鯉と㈱阪井養魚場が圧倒的な成績を残しており、過去5大会では第38回大会の大会総合優勝をのぞき「2強」が大会総合優勝と同2位を分け合っている。
一方で、吉備錦鯉(岡山)作出の三色が若鯉の部総合優勝、錦丸秀養鯉場(新潟)作出のドイツ三色が幼魚の部総合優勝を受賞するなど、フレッシュな顔ぶれの台頭も興味深い。これをステップに、さらに大きな舞台への飛躍にも注目が集まる。

58部オス大正三色/Benedict Campos(フィリピン)
作出/㈱阪井養魚場 取扱/成田養魚園㈱ 取次/Tategoi House

33部大正三色/Benedict Campos(フィリピン)
作出/吉備錦鯉 取扱/成田養魚園㈱
取次/Tategoi House

23部ドイツ鯉/思瑶(中国)
作出/錦丸秀養鯉場 取扱/成田養魚園㈱
取次/中森トレード㈱ 永日養鯉場

作出/㈱阪井 取扱/KOI-UMEDA JAPAN㈱
取次/Japan Direct Koi Center

作出/川上養鯉場 取扱/成田養魚園㈱
取次/Tategoi House

森 泉(岡山)
作出・取扱/吉備錦鯉

Benedict Campos(フィリピン)
作出/㈱篠田養鯉場 取扱/成田養魚園㈱
取次/Tategoi House

