地体は状態によって変わる
最後に勝つのはツヤのある紅
―かんのさんの五色は一般的な黒五色のほかに、背筋が光るといいますか、金属的な地体の五色が印象的です。
平沢 45回の全日本と31回の若鯉大会で連続で若鯉総合を取った五色(⑪)、あれは光りっぽい感じでした。2歳のときはただ青い感じだったんだけど、成田さんのところの水が合うんでしょうね。でも、今はまったく光ってないです。オス親で使っていて、60何センチになってるんじゃないかな。
―親鯉に求める要素は?
平沢 メスは体で、オスはとにかく質の良いやつ。若鯉総合や、51回全日本の50部国魚(⑫)、これもオスなので掛けまくってますね。51回全日本の壮魚総合(⑬)はメス親で使っています。
―良い子ができていますか。
平沢 そこが難しいところで。今年は生んだんですけど、去年は生まなかったんですよ。オスとの相性もあるのかもしれないし。若鯉総合や50部国魚みたいなオスを使えば良いのが出そうな気がするじゃないですか(笑)。でも鯉ってそうじゃなくて、良いのを掛け合わせるだけなら、外国の人がいくらでも作れちゃいますから。
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―よそから持ってきている親もいますか。
平沢 与左エ門さんや、川上さんからも結構持ってきてますよ。
―生産鯉は、地体が光るタイプと真っ黒の、両方のラインがあるんですか?
平沢 うーん、特に分けてはいないんですけど……。
―同じ親から両方のタイプが出る?
平沢 そうですね。若鯉総合は今はまったく光ってないですし、旬というか、そのときの状態によっても違うのかもしれません。
―だいぶ前の話になりますけど、2009年の農業祭(第49回)の65部総合の五色(⑭)、あれは金属的な光沢がすごかったですね。
平沢 あれは完全に光ってました。
―水温とか関係なくずっと?
平沢 そうです。ただ、最近はこういうのは出ません。
―あれは親にしたんですか。
平沢 親にする前に野池で死んでしまって。同じような五色をもう1回作ってくれと言われてもできるかどうか。去年、久しぶりに光る手のオスメス同士で採ったんですが、大変な目にあいましたよ、まったくダメ。率がものすごく悪いんです。選別しても拾うのがいない。
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