ブリーダーズインタビュー
坂牧養鯉場 坂牧 公和さん(新潟)
相乗効果もたらす世代の厚み
次代を担う、ライバルと〈前編〉
県内でも豪雪地帯として知られる新潟県長岡市の種苧原地区で、唯一の生産者として55年の歴史を持つ坂牧養鯉場。自然豊かな山々が広がり、その環境の良さに関東圏を中心とする数多くの業者や愛好家が野池を借りにくるほど。
以前インタビューを行った2015年は、大日養鯉場㈱で5年修業し卒業したばかりの2代目公和さんが、ちょうど家業に入ったタイミングであった。あれから9年が経過し、その経験が今では地元長岡をはじめ、県大会や全国大会で多くの実績につながっており、多くの若手が台頭するなかで目覚ましい活躍を見せている。
サポートあって一からスタート
大日片親に大手同士で仔採りを
―仔採りはだいたい落ち着きましたか。(6月21日)
坂牧 ちょうど今日で一毛作目の産卵は終わりまして、大きな鯉も野池に放し終わったので、一次選別までは少し余裕がある感じです。
―一次選別は35日前後ぐらいを目安に?
坂牧 例年はそれぐらいの期間でやっていましたが、今年は少し時間をおいて45日ぐらいを考えています。
―それは、ある程度成長させたほうが選別がしやすいと。
坂牧 模様ものだとあまり早くやりすぎても分かりづらいので、模様がよく出てからやろうかと思って。最近は他のところでもそういった話を聞いたりもしますので。
―10日間でも結構変わるものですか。
坂牧 だいぶ模様の出方は変わってきます。数ではなくやっぱり良いものだけを残していきたいので、より率を高められるように。だけど池上げしてみると、どうしても欲が出てしまって捨てられないんですよね(笑)。
―今年は何腹ぐらい採りましたか。
坂牧 御三家だと人工とかもするので銀鱗紅白、銀鱗昭和含めて20腹ちょっとです。それに金昭和とか孔雀とか、産卵具合によってですけど1腹〜2腹ぐらい採るので、全部で30腹ぐらいだと思います。

若鯉総合優勝/50部 昭和三色
坂牧養鯉場 2歳

国魚賞 60部 Donald Kerr
取扱/成田養魚園㈱ 3歳58cm

雅賞 65部 Donald Kerr
取扱/成田養魚園㈱ 4歳62.5㎝
