錦鯉のコスプレで業界の架け橋に
おにぎりがつなぐ美と文化
品評会という晴れの舞台に、艶やかな衣装で華を添えるコスプレイヤー。その華やかさを一度は目にしたことがあるだろう。「錦鯉/NISHIKIGOI」と「コスプレ/COSPLAY」という日本を象徴する二つのコンテンツは、今では国際的な日本文化として発展している。
日本初のコスプレ専門会社として設立された㈱ONIGIRI Plus(オニギリプラス)。そのユニークな社名に込められた思いや、錦鯉とコスプレイヤーのコラボに至った経緯などを、副代表を務める朶恵(たけい)みのりさんにインタビューした。
㈱ONIGIRI Plus(おにぎりプラス/東京都渋谷区)は、自身もコスプレイヤーとして活躍する雅南(かなん)ユイさんが代表を務め、所属タレントは国内外に1500人以上と日本屈指の在籍数を誇る。2013年に日本初のコスプレ専門会社として設立され、コスプレイヤーのキャスティングをはじめ、国内外のイベント企画や運営、各界でのプロモーション企画や制作、著作権交渉、コンサルティングなど幅広い事業を展開している。
「ONIGIRI Plus」というユニークな社名は、日本文化として発展してきたコスプレイヤーの姿を表していると、副代表の朶恵みのりさんは話す。
「15年ほど前はコスプレイヤーはモデル以下の存在と言われ、趣味の人という見られ方をされていました。当時からコスプレイヤーはたくさんいましたが、それを職業にしている人はほとんどおらず、企業がそういった人を起用するという認識もありませんでした。そんな米粒のような子たちが大勢集まって、いろいろなカラー、いろいろな味をまとって世に出ていくという意味で『おにぎり』と名付けました」
現在ではクールジャパンのコンテンツのひとつである『コスプレ』は海外にも多くのファンがおり、会社を立ち上げる前から依頼が多かったこともあって、外国の方が覚えやすいよう「ONIGIRI」と英語表記にした。
