「あおきやらしい鯉」を追求し
五色の派生品種が続々と誕生
今では主流となった地体の黒い黒五色にこだわり、作り続けてきた㈲AO.あおきや。近年は他の生産者が台頭してきたことで、品評会の評価にとらわれない「あおきやらしい五色作り」へと舵を切っている。そして、そうした流れを引き継ぎ、長年の改良によって磨かれてきた「ドイツ五色」は、同場の真骨頂とも言える品種となった。
独自の感性で「誰が見てもあおきやの鯉とわかる鯉」を追い求めて30年。試行錯誤と改良を積み重ねてきた結果、その取り組みは派生品種という幅広いラインナップを生み出した。五色改良の歩みと五色系新品種誕生の背景を、青木元義さんに聞いた。


紅輝黒竜の改良で丸秀五色導入
ドイツ紅白でドイツ五色誕生へ
―近年、品評会の夢鯉展などでドイツ五色を出品されることが多く、本誌2023年7月号のいっぴん鯉で紹介したドイツ五色(写真①)は、会場でも話題となっていましたね。メスの五色にオスのドイツ紅白をかけたのが始まりだそうで、あおきやさんといえば昔から地体が黒くなる黒五色にこだわって作ってきましたが、ドイツ五色もその系統を引き継いでいるわけですか?


①/ドイツ五色・左:2022年5月撮影、右:2023年4月撮影 3歳オス50㎝
第10回国際幼魚品評会 夢鯉展出品
青木 そうですね。五色自体は30年ぐらい前に紅輝黒竜の改良をするために阿部さん(丸秀養鯉場/長岡)から当歳魚を仕入れて、それを親に育ててうちの黒五色ができてきたんですね。実はその過程で五色をドイツ五色にする挑戦もしていたので、ドイツ五色も意外と歴史があって、品評会だと2012年の若鯉品評会で椿賞(写真②)、2015年の全日本で桜賞(写真③)を。







