夏の風物詩「アクアリウムフェア」 
観賞魚の祭典で錦鯉の魅力を発信

 東京都世田谷区・二子玉川ライズを会場に、毎年夏に開かれる「アクアリウムフェア in FUTAKO TAMAGAWA」。観賞魚の魅力を身近に感じられるイベントとして定着し、今年は8月30日㈯・31日㈰の日程で行われた。
 日本観賞魚振興事業協同組合(jOFa)主催の本イベントは、錦鯉、金魚、メダカ、熱帯魚など多彩な観賞魚の展示をはじめ、金魚すくいや各種観賞魚の無料配布、ワークショップなど子どもから大人まで楽しめる企画をそろえる。会場には毎年多くの家族連れや愛好家が訪れ、今では二子玉川の夏の風物詩となっている。
 「アクアリウムが生活に癒やしをもたらす存在であることを伝えたい」との思いから、インテリア性の高いレイアウト水槽や淡水魚の展示など、年を追うごとに内容が拡充。「金魚名人戦」や「メダカコンテスト」といった参加型の企画が行われ、来場者が主体的に楽しめる場へと進化している。
 錦鯉業界からは(一社)全日本錦鯉振興会と新潟県小千谷市が出展し、錦鯉の審査体験やオリジナルポストカード制作など、小さい子どもでも気軽に参加できる内容とあって、テント内は絶え間ない人で賑わいを見せていた。
 毎年整理券がすぐに無くなるほど大人気の各種観賞魚の無料配布。なかには展示されている錦鯉水槽を見て無料配布の錦鯉を飼うといった来場者もおり、観賞魚飼育の輪は確実に広がっているといえる。
 同組合は「観賞魚の魅力をたくさんの人に伝えることで、初心者に飼育のきっかけを提供し、業界全体を盛り上げていきたい」と話す。
 二子玉川の夏を彩るアクアリウムフェアは「観て、触れて、癒やされる」そんな水の世界をさらに広げていきそうだ。

多彩な観賞魚を水槽で展示

二子玉川駅に直結する会場の「二子玉川ライズ ガレリア」

金魚・メダカすくい
子供に人気の金魚釣り

子どもでも簡単にできる錦鯉の審査体験
審査体験が行われた全日本錦鯉振興会のブース
水槽の後ろに回り込むことで水中にいるような写真が撮れる錦鯉水槽