―学生のような若い方が錦鯉に興味をもたれることはめずらしいですが、なぜ錦鯉や養鯉業というものに関わろうと?
上野 昨年、長谷川先生の授業で錦鯉学センターが設立されたことを聞きまして、そのときは特に関心がなかったのですが、坂田先生の研究室に配属された際に山古志が錦鯉発祥の地であることを知り、授業で聞いた錦鯉学センターの話と繋がりました。錦鯉の研究に取り組むのであれば、そういった地盤ができているほうが研究がしやすいですし、新鮮な情報が入ってくるなかで面白そうだと思ったところから錦鯉に興味を持ちました。
木村 同じく長谷川先生の授業で錦鯉の話を聞いたときに、長谷川先生の持っている熱意というものが心のどこかに残っていました。坂田先生の研究室に配属されたときに見た、錦鯉学センターのPR動画を通して錦鯉の美しさに興味を持ち、生き物でありながら芸術品というのは他になかなか無いと思い、研究のテーマにすることにしました。
―学生の視点から錦鯉業界を見てもらい、たくさん意見を出してもらえれば業界にとってもプラスになるので、若い層の方にもっと興味を持ってもらいたいです。
上野 余談ですが、大学校内のコンビニに学生が集まれるスペースがあるんですけど、そこで友人と集まっていたときにちょうど長谷川先生のPR動画が流れていました。自分がこの研究に携わるようになったことを伝えると、友人も興味を持っていたらしく、いろいろ教えてほしいと言われることが増えたので、PR動画によって少しずつですが錦鯉の認知が広がっているのではないかと思います。
―PR 動画がかなり好評みたいですね。
長谷川 錦鯉学センターの活動を学内外の皆様に広く知ってもらうためにPR動画があったらいいと思っていたところ、小千谷市の職員の方々が新潟大学を訪問してくださり、そこで動画の素材を提供していただけることになりました。そして、山古志で活動している坂田先生の写真を入れ、錦鯉学センターのプロモーション第一弾として校内の大型モニターで公開させていただきましたが、実はコンビニで流れていることは知りませんでした(笑)。
―学生の身近にあるコンビニでそういった動画が流れることはとても効果的ですね。これから活動がさらに活発になっていくわけですが、錦鯉学センターをきっかけに若い世代の人々が錦鯉に興味を持ってもらえることを期待しています。本日はありがとうございました。
