愛鯉家訪問2025 小谷野鉄也さん(茨城)
ハウス池完成で「第二部」開幕
でっかい池にでっかい夢を描き
趣味が高じて、さらなる高みを目指す愛好家がまた一人誕生しました。茨城県筑西市で製作所を経営する小谷野鉄也さんは、会社の広い敷地内に70トンと35トンの立派な池を構えます。これらは自身の愛鯉池として作ったものですが、完成と同時に「小谷野養鯉場」と名付けホームページも立ち上げました。あくまで自分が楽しむことを最優先に、商売がメインではありませんが、夢はでっかく「日本一」。池の設計・施工に携わった鯉仲間にも同席してもらい、こだわりの池作りや目指す方向性などを聞いてきました。

サイズ別に飼える池を作りたい
ベテランに製作依頼し大満足
訪れたのは7月下旬の猛暑日で、ハウス内はかなりの高温が予想された。
周囲はのどかな田園地帯、広い敷地の一角に錦鯉飼育池を作るべく着工したのは2024年の3月。5月下旬に池が完成し、その後ハウス用のビニールをかぶせて夏前には本格稼働した。
愛好家のレベルを超える2つの池は70トンと35トンで、それぞれが別のハウスに収まる。「小谷野養鯉場」という屋号も納得の規模感で、自分の趣味としての錦鯉飼育を優先しながら、今後は要望に応じて販売も視野に入れていきたいと小谷野さんは話す。
「どうしても維持費がかかりますので、電気代と餌代くらい稼げればいいなと(笑)。今は100匹くらいいて、餌代もかなり大きいんですよね」
池を作るにあたって何軒かの業者に相談したが、予算が合わなかったり錦鯉の池作りの経験がなかったりで、なかなかスタートすることができなかったという。
そんなときに、㈱オダカンの佐野藤岡店の売り出しで、池作りのスペシャリストとして紹介されたのが、その日たまたま来店していた関根教さん。建設会社を経営する錦鯉愛好家で、所有する200トン池は自社で作ったことから、トントン拍子で話が進んだ。
「関根さんはこれまでに錦鯉の池を70近くも作っている方なので、安心して任せました。私からはほとんど注文を出さずにこの池ができたんです。一度作ってしまうとあとから直すことができませんから、実績のある人に依頼するのが一番ですからね」
