愛鯉家訪問2025 齋藤 学さん(福島)
始めて3年、「もう鯉なしでは…」
プール、水槽、飼い方いろいろ
錦鯉を飼ううえで最も高いハードルになるのが池作り。コンクリートの池を作りたいと思っても、実現は容易ではないことから、ガラス水槽やFRP水槽といった観賞魚用の飼育容器のほか、本来の用途は別にある様々な容器が多くの愛好家宅で使われています。
その中でも、近年使用者が急速に増えているのが「INTEX」ブランドに代表されるフレームプール。錦鯉飼育において不足のない大きさ、耐久性を備え、何よりも安価で、飼育人口拡大の可能性を大いに感じさせます。
齋藤さんのメイン池もこのプールで、錦鯉飼育を始めて3年ほどの間に、ビニールハウスの中には他の容器もどんどん増えていきました。行きつけの鯉屋を中心とした仲間の輪も広がり、今、趣味を満喫しています。
4・5mフレームプールで飼育
ラン栽培のハウスを改修し
齋藤さんの名前を初めて目にしたのは、2023年の東北・北海道若鯉品評会(50部総合優勝)。そして翌2024年春の国際錦鯉幼魚品評会のフェニックス賞は、相馬市の藤田養魚(藤田裕宣さん)が全国大会で初めて大賞を受賞したことから印象に残っていた。聞けば、当時は錦鯉を飼い始めてまだ2年とのこと。
時は流れて2025年。愛鯉家訪問のネタを探していたこともあり、藤田さんに福島の愛好家の様子を聞くと、「うちのお客さんの中では、齋藤さんの熱量はトップクラス」と力強い言葉が。そこで今年6月1日の東北・北海道若鯉品評会の前日、齋藤さん宅を訪ねることにした。