拓朗錦鯉セミナー

松江紅白の変化を追う

本年2月11日開催の横浜錦鯉「松江セミナー」より

 今回は松江錦鯉センターの紅白の変化について、当店が仕入れた鯉の記録写真を見ながら、飯塚裕晃専務に解説していただきます。「こんなふうに変化するのか」「こういう鯉が立てに効くのか」「今度はこういう鯉を買ってみよう」というように、皆さんの鯉選びの参考にしていただければと思います。(大菊)

第53回全日本・宮日出雄賞

―まず、松江さんがどんな鯉を作っているのかご紹介します。松江さんの代表作といえば、この宮日出雄賞(①)ですよね。これはどういう親から出たのですか?
飯塚 これは「岩崎」という親の子供に、村田錦鯉センターさんのオスをかけたときの1本です。
―この鯉は、それまでの松江さんにはいないぐらいの体つきと紅でしたね。
飯塚 今までの松江の鯉で最高の1本です。2歳で池から上がったときに、これで頭を取りに行くと決めましたから。
―2歳のときから抜けていた?
飯塚 そうです、「これしかない」と。10歳で東京大会に出品して宮日出雄賞を取りました。
―模様も芸術的ですし、何より体のラインがいいですよね。
飯塚 2歳のときは、普通の鯉と比べて異常なほど体高がありました。だからちょっと短いように見えてしまう鯉だったんですが、実際には2歳で63㎝ぐらいあって、その時代のうちの鯉としては一番でかいぐらいで。体のラインから、持ったときの重さまで全部よく覚えています。うちの生産規模からすると10年に1本の鯉です。なんとかこれに近づく鯉をまた作りたくて、いま試行錯誤している最中です。
―この鯉を目指して、さらに上を目指して生産に励んでいただきたいと思います。私も愛好家の皆さんも、それを期待して待っています。

㈲松江錦鯉センターの飯塚裕晃さん