水槽から生まれる新しい価値観
松田養鯉場の「横鯉コンテスト」
錦鯉の多様な楽しみ方というテーマにおいて、水槽は欠かすことのできないアイテムといえる。初心者でも設備一式を導入しやすく、錦鯉飼育の入口としての役割が注目されがちだが、「横見」は水槽ならではの楽しみ方だ。
池の代用ではなく、新しい価値観を浸透させたいと松田養鯉場(青森)の松田将孝さんが始めたのが「横鯉コンテスト」。同場のYouTubeチャンネルで企画・発信しているもので、昨年行った第1回、第2回の好評を受けて、今年5月に第3回を開催した。


エントリーは無料で、松田養鯉場で購入した鯉に限るといった制限もない。条件はただ一つ、「横から見て綺麗だと思う鯉」。水槽越しに撮影した画像データを送付し、松田さんや協賛各社が審査し賞を決定。1〜3位には賞金として電子マネー(PayPay)をプレゼント。結果は同場のチャンネルで公開している。
「水槽でも錦鯉は飼えること、上見だけでなく別の角度から見たときの魅力も知ってもらいたいと思って始めました」と松田さん。参加者はリピーターが多く、「次(第3回)はいつやるんですかという声を、たくさんいただいていたんですよ。おかげさまで回を重ねるごとに協賛業者様も増えています」


個人情報のやりとりを最小限にしているのも参加のしやすさにつながっているようで、今後もYouTubeを通じて錦鯉の楽しさや役立つ情報などを発信していきたいと松田さんは話していた。