海外愛好家インタビュー へールト・スハリヴェルスさん(オランダ)
オランダの錦鯉マスター
夢を追い続ける「鯉の旅」はどこまでも
ヨーロッパで著名な錦鯉愛好家であるヘールト・スハリヴェルスさん(Geert Schrijvers)は、義父の庭で優雅に泳ぐ錦鯉の姿に深く魅了され、それ以来、泳ぐ宝石との旅を続けてきました。今年行われた第12回国際幼魚品評会での国魚賞をはじめ、国内外を問わずさまざまな錦鯉品評会に出場し、数多くの輝かしい成績を残しています。
錦鯉飼育は単なる趣味ではなく、人生の哲学であると考える同氏。
「錦鯉は一匹一匹が唯一無二の芸術作品で、絶えず変化する色彩はいつも私を驚かせてくれます。同時に、それは忍耐を養い、生命の美しい変容を味わうことを教えてくれるものです」
また「世界錦鯉連盟(World Koi Federation)」のメンバーとしても活動し、オランダの愛好家向けの交流イベントを通して、若い層への錦鯉知識に関する教育セミナーを精力的に行っています。
オランダの自宅にある100トン池に世界中の錦鯉愛好家を招くなど、日本をルーツとする錦鯉が今ではオランダ文化のなかで見事に花開き、愛好家らは独特の情熱を分かち合っています。
錦鯉の特別な美しさに魅了
「自分のスタイルで焦らず楽しむ」
―近年の品評会で活躍を見せていますが、ヘールトさんが錦鯉に興味を持ったのはいつ頃ですか?
ヘールト 私が「錦鯉の旅」を始めたのは2003年、小さな5㎥の池からでした。最初の頃はあまり質の良い錦鯉ではありませんでしたが、近所に日本から錦鯉を輸入している業者があることを知ったことで状況が大きく変わったんです。そのあまりの美しさに心を奪われ、錦鯉への情熱は一気に高まりましたが、当時は高額ですぐに買うことができませんでした。
錦鯉への愛情がどんどん深まっていき、2005年に妻とオランダ中部にある広い家に引っ越した時には、大きな庭が手に入ったこともあって30㎥の大きな池を自分で作ったんです。自分で作る濾過システムは初めての挑戦でしたが、これを備えることで大きな鯉も池に迎えることができました。そして、週末には友人たちと錦鯉の販売店や他の愛好家の池を訪ね、錦鯉の観賞を楽しむようになりました。
ただ、その後オランダ南部に再び引っ越したことで、約8年間に渡って池と錦鯉がない生活が続きました。しかし、9年目に差し掛かると自宅の大規模な増築工事をきっかけに、さらに大きな池を作るチャンスが訪れました。それが現在の100㎥の池になります。




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