海外業者インタビュー 喜順錦鯉・張 簡さん(中国)
一目惚れから全国大会制覇へ
張さんが親友と歩んだ夢追い物語
第24回中国錦鯉品評会で全体総合優勝に輝いた張簡(チョウ・カン)さんに、受賞した大正三色(愛称:黒麒麟)との出会いから、錦鯉飼育に懸ける想いを伺いました。
仕事のストレス解消をきっかけに錦鯉の世界へ入り、自ら養鯉場を設立。幾多の試行錯誤を経て、数々の賞を手にするまでに成長しました。
インタビューでは、飼育を通じた心境の変化や経験、中国の錦鯉産業の現状と展望についても語り、錦鯉が盛んな山東省と広東省それぞれの養殖環境の特徴を分析。さらには、将来の目標として国際大会への挑戦を見据えていることを明かしました。
特別な三色との出会いと
全幅の信頼を置く業者の存在
―まずは、昨年12月に行われた第24回中国錦鯉品評会での全体総合優勝おめでとうございます。優勝した大正三色(写真①)との出会いについてお話しいただけますでしょうか。
張 ありがとうございます。この三色はまさに一目惚れといえる出会いでした。初めて会ったのは日本で、その力強く威厳のある頭と、がっしりとした体形にすっかり魅了されてしまったんです。当時は体の後半部分がやや弱い印象もありましたが、この鯉にはまだまだ大きな成長の可能性が秘められていると感じました。特にバランスの取れた胸ビレと尾ビレの比率は非常に珍しいものでした。
ホテルに戻ってからも「この鯉が1年後、2年後とどのように成長していくのか……」というイメージが頭から離れず、その日はなかなか眠れなかったことを覚えています。翌日に早速、大和源錦鯉の陳耀堂さんに連絡を取り、陳さんの協力でこの鯉を購入し、無事に中国へ送ることができました。その後、1年間大和源錦鯉に飼育してもらいました。

大正三色 98㎝ 愛称:黒麒麟
作出/㈱阪井養鯉場 取扱/大和源錦鯉











