第1回全日本錦鯉振興会AI品評会
初代チャンピオンは
Herbert Fritch氏の大日昭和に

 (一社)全日本錦鯉振興会主催の「第1回全日本錦鯉振興会AI品評会」が2月21日㈯、オンラインで開催された。本品評会はAI(大規模言語モデル)の画像認識技術を活用して錦鯉を審査する新たな試みとして注目を集め、世界6カ国から323尾の錦鯉が出品された。
 当日はMONSTER STUDIO乃木坂(東京都港区)を会場に収録とライブ配信が行われ、吉田俊一振興会副理事長の司会のもと、谷健治(㈱タニ)、近藤知由(近藤養魚場㈱)、大菊拓朗(横浜錦鯉)、間野弘(大日養鯉場㈱トヨタ店)、丸山太(㈱丸山養鯉場)の5氏が審査を務めた。
 同会の公式アプリ「AJNPA NISHIKIGOI」を通じて出品された錦鯉の画像は、過去の品評会に出品された5万尾以上のデータや熟練審査員の評価実績を学習させたAIによって、体形・模様・質・仕上がりの各項目が分析され、点数化される。
 その際、特定の要素に偏るなどの「評価のばらつき」を補正するため、手本となる錦鯉の画像を基準とした相対評価方式を採用している。AIによって各部門・品種の上位5尾が選出された後、人間の最終審査で1位〜3位が決定する。なお、4位、5位はAIによって算出された点数で自動的に決定される。
 AIによる客観的なデータ解析と、長年の経験に裏打ちされた審美眼を組み合わせることで、公平で納得度の高い審査の実現を可能としている。なお、本システムは錦鯉に限らず、他の観賞魚や生体の審査への応用も可能といい、今後のさらなる発展が期待されている。
 今大会は紅白・大正三色・昭和三色・白写り・緋写りの5つの品種区分に、幼魚〜大魚までの6つのサイズ区分で行われ、各品種で1位を獲得した種別総合優勝の中から大会総合優勝が選出される。
 5名の審査員による画像と動画の審査の結果、アメリカのHerbert Fritch氏出品の85部昭和三色(大日養鯉場㈱作出)が、記念すべき第1回大会のチャンピオンに輝いた。
 審査員からは体型の良さと墨質が特に優れていると評され、「それぞれ選出された鯉を見てもAIの評価が人間に近いものとなっている」と述べられた。
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収録を行った「MONSTER STUDIO 乃木坂」