第42回錦鯉全国若鯉品評会
大日養鯉場が1票差競り勝ち20年ぶり戴冠
KOI-UMEDA JAPANは初のビッグタイトル

63部オス昭和三色/Arthur kai(インドネシア)
作出/大日養鯉場㈱ 取扱/KOI-UMEDA JAPAN㈱
取次/Japan Direct Koi Center


63部大正三色/Benedict Campos(フィリピン)
作出/㈱阪井養魚場 取扱/成田養魚園㈱ 取次/Tategoi House

63部五色/Herbert Fritch(アメリカ)
作出/かんの養鯉場 取扱/成田養魚園㈱ 取次/Grand Koi LLC
3月21日㈯・22日㈰の両日、兵庫県姫路市の大手前公園で開催。今大会の出品数は1586尾で、前回を165尾下回った。内訳は日本が122減、海外は43減。今回は袋出品の鯉(12部〜43部)の開放プール使用料と、48部〜63部のプール出品料の値上げがあったものの、上昇は10%ほどで、その影響はおそらく小さい。全国大会においては、前年から100尾以上の増減があるのは珍しいことではないため、一時的な減少とも考えられるが、出品意欲をかき立てる魅力ある品評会づくりへの取り組みは、今後ますます必要になるだろう。
日本以外の参加国・地域は22で、最も出品が多かったのはイギリスの176尾。次いでアメリカ(174尾)、インドネシア(137尾)となり、この3か国で海外出品の6割近くを占めた。直近の過去3大会は海外勢が連勝しており、今年1月の全日本大会の結果からもその傾向が続くことが予想される中、21日㈯午前9時から審査が始まった。
小西丈治振興会名誉顧問を審査長に、例年どおりの5名×12班編成、計61名が大会総合優勝の投票に向かう。結果は受付番号2125の63部大正三色がトップの18票を獲得。同1026の63部オス昭和三色が15票、1995の63部紅白と2022の63部オス紅白がそれぞれ7票で、過半数を得た鯉がいなかったため、これらの4尾が2回目投票に進んだ。
ここでオス昭和三色が25票を獲得し逆転。大正三色が僅差の22票で続き、紅白は12票、オス紅白が1票。やはり過半数には至らなかったため、上位2尾による運命の決選投票となった。
全審査員がかたずをのんで見守る中で進む開票作業。入念な確認を経て、大会役員から発せられた注目のアナウンスは「大会総合優勝は63部オス昭和三色に決定しました」。接戦の末、わずか1票差で頂点に立った昭和三色はインドネシアのArthur kai氏出品で、同氏は本品評会で初の総合、インドネシア人としては2016年のHernando Yuwono氏以来の受賞となった。大日養鯉場㈱作出の2歳オス62㎝で、取扱はKOI-UMEDA JAPAN㈱。
全国大会での活躍ぶりからするとあまりにも意外だが、大日養鯉場㈱は2006年の第24回大会以来、20年ぶりの受賞。2歳、または3歳鯉を63㎝というサイズで最高の状態に仕上げるのが、いかに難しいかを物語っている。他方、この若鯉品評会で高い勝率を誇る㈱阪井養魚場、成田養魚園㈱の飼育技術の高さが、改めて評価される機会になったともいえる。
次点の大正三色はその㈱阪井養魚場作出で、出品はBenedict Campos氏。同場は2年連続で1票差でタイトルを逃すという悔しい結果に。なお、大会総合優勝2位の投票では1回目で過半数の支持を集めて受賞した。
御三家以外の品種から選ばれる大会総合優勝Bは、1回目投票で38票を獲得したHerbert Fritch氏出品の63部五色に決定。作出のかんの養鯉場は近年、五色以外でも全国大会で上位入賞を果たしているが、今回は桜大賞、若鯉の部総合優勝など、五色で大賞を軒並み受賞。五色名門の強さを見せつけた。
大会総合優勝Bは30回記念大会の特別賞として設定され、今回で13回目。うち五色の受賞は7回を数え、御三家に次ぐ品種として定着した感がある。白写りや銀鱗種がどこまで迫れるかにも注目したい。
22日㈰は、清元秀泰姫路市長をはじめ、兵庫選挙区の山田基靖、住吉寛紀両衆議院議員を招いて表彰式を開催。大会総合優勝のArthur kai氏は来日がかなわずも、日本語を混じえたビデオメッセージで受賞の喜びと関係者への感謝を伝えていた。
表彰式は受賞者本人の参加が少ないのがやや残念に感じるところ。姫路は今や国際的な観光都市で、神戸や大阪、京都にも近い。錦鯉だけでなく、日本文化に幅広く触れてもらうために来日を積極的に呼びかけてはどうだろうか。















