第49回東北・北海道総合錦鯉品評会速報

丸堂紅白で渡部浩氏が連覇

鯉牧場は3年連続取り扱い

 例年より1週間ほど遅い11月8日・9日の開催となった今大会。会場は山形県三川町の道の駅庄内みかわ・いろり火の里に併設する「田田の宿」駐車場。2日間を通じて気温は低く、夕暮れの早さも秋の深まりを感じさせた。
 8日午前11時半から加知徹也(加知養鯉場)、北條孝志(桐生錦鯉センター)、猪飼昌宏(NAM・Japan)、長浜龍樹(㈱サイコロ)の4氏による審査が開始。はじめに全体総合優勝の選出にあたり、各氏が目星をつけた大型鯉の中から、最終的に渡部浩氏出品の80超部紅白に決定した。

全体総合優勝
80超部/紅白/渡部 浩

全体総合優勝の渡部浩氏(左から2人目)と、取り扱いの鯉牧場・植森脩太郎氏(右)ら

 丸堂養鯉場㈱作出の5歳82㎝。鯉牧場(北海道)が仕入れ渡部氏が入手したもので、渡部氏は本大会連覇、鯉牧場は3年連続の全体総合取り扱いとなった。その他の上位入賞は、巨鯉総合優勝/80部大正三色/清野和幸、オス総合優勝/オス70超部昭和三色/鯉牧場、壮魚総合優勝/70部金銀鱗/鯉牧場、成魚総合優勝/55部紅白/佐々木晃男、若魚総合優勝/35部紅白/斎藤進、幼魚総合優勝/20部金銀鱗/木戸寛丈、ジャンボ賞/80超部光り無地/清野和幸、桜大賞/60部五色/渡部浩、菜の花大賞/75部浅黄/尾形順一。
 幼魚総合優勝は松田養鯉場(青森)のユーチューブチャンネルの「品評会チャレンジ」企画で販売した鯉、ジャンボ賞の山吹黄金は清野氏が第40回大会で同賞を受賞した黄金をメス親にして成澤養魚場(山形)が生産した鯉であるなど、興味深いエピソードも聞かれた。
 9日は午前11時から表彰式。会場へ向かっている途中だった渡部氏は間に合わず、鯉牧場の植森氏の代理受賞となったが、その後の記念撮影には笑顔で収まっていた。

巨鯉総合優勝
80部/大正三色/清野和幸

オス総合優勝
オス70超部/昭和三色/鯉牧場

左から長浜龍樹、加知徹也、北條孝志、猪飼昌宏の各審査員