農林水産祭参加第65回新潟県錦鯉品評会
大日紅白が2度の投票で制す
丸堂養鯉場は3大会ぶり長官賞
品評会シーズンとあって全国でその盛り上がりが見られる中、産地新潟では11月8日㈯・9日㈰の2日に渡って第65回新潟県錦鯉品評会が開催された。
秋晴れが広がった小千谷市コミュニティプラザを会場に、県内53業者から出品された469尾が集結。昨年より出品数が減少したものの、出品された鯉のレベルは格段に上がっていると関係者は話していた。
初日の10時45分から審査が開始され、本間智晴農林水産部水産課長を審査長に、佐藤将県内水面水産試験場場長、樋口正仁県水産海洋研究所所長、関口雅幸(関口養鯉場)振興会新潟地区副地区長の3名の審査部長と、県内各養鯉組合から推薦された18名、県外振興会員7名の計29名5班編成で行われた。
農林水産大臣賞(全体総合優勝一席)の投票では、80超部大日紅白に14票、80超部丸堂紅白に9票、その他の鯉に6票が投じられ、第2回投票へ。大日紅白が23票と大きく数を伸ばし、昨年1票差という僅差で敗れた同場が、その借りを返す形で第65回大会に名を刻んだ。
圧巻の体型に厚みのある紅が美しい紅白は、6歳90㎝で親鯉はワイルド。4歳まで野池で飼育され、受賞までの2年間は同場のメインハウスで飼育されてきた。
間野太氏は「今年の夏はこれまでにない高温で難しい面もあったが、工夫しながら仕上げることができた」と語った。
続いて行われた全体総合優勝二席の審査では、惜しくも敗れた丸堂紅白が過半数の17票を獲得し、水産庁長官賞の栄誉を手にした。野池上がり6歳93㎝で、同場は第62回大会以来3大会ぶりの長官賞受賞となった。
今大会は、かんの養鯉場(長岡市)が7つの部門を受賞するなど、若手生産者らの台頭が目立った。
審査終了後に一般公開されると、会場内は瞬く間に来場者でいっぱいとなり、総合優勝のプールにはスマホ片手に撮影する人であふれた。近年、人気が高まっている荒鱗鯉など産地らしい色鮮やかな変わり鯉に、各所で驚きの声が上がっていた。
前日から一転、曇天に包まれた2日目となり、8時の開場から県内外の愛好家らが多数来場。11時から表彰式が行われたが、昼過ぎから大雨に見舞われ、賑わいに水を差す形で閉会となった。

80超部/紅白/大日養鯉場㈱(小千谷市)


80超部/紅白/丸堂養鯉場㈱(長岡市)












