【第12回国際錦鯉幼魚品評会速報】
過去最高の53の国と地域が参加 カンポス氏が3大会連続で幼魚制す

36部昭和三色/Benedict Campos(フィリピン)
作出/大日養鯉場㈱ 取扱/成田養魚園㈱ 取次/Tategoi House



36部五色/Donald Kerr(イギリス)
作出/かんの養鯉場 取扱/成田養魚園㈱ 取次/Exclusively Koi・Mr.Nishikigoi

今シーズンの新潟は特に降雪が多かったこともあり、高く積まれた残雪と、この時期にしては珍しい満開の桜が共演した小千谷市総合体育館。
全国大会の中でも特に参加国の多い国際幼魚品評会は毎年その数を増やしており、今大会はレバノンやクウェート、オマーン、サウジアラビアといった中東地域からの初参加が多くみられ、過去最高となる53の国と地域がエントリー。
夏日を記録した初日の19日㈯、新潟県農林水産部水産課長の本間智晴審査長を筆頭に、6班30名(各班海外審査員1名)の総勢31名で総出品1476尾の審査にあたった。本品評会は出品サイズが小さいことからすべて袋審査で行われるため、テント下に並べられた出品鯉を一つひとつ入念に見る審査員ら。
御三家から選出されるA区分の総合優勝候補として1回目の投票では7尾に票が入り、出品番号2044の36部紅白(7票)、同2060の36部昭和(12票)、同2153の36部紅白(6票)の上位3尾で2回目の投票へ。再投票が行われると、2060の36部昭和が17票と数を伸ばしA区分総合に。なお、次点(9票)となった2044の36部紅白の最終成績は36部国魚賞。
続いて、御三家以外から選出されるB区分の審査が行われ、8尾に票が入ったが、出品番号2114の五色に過半数の19票が投じられたためB区分総合に決定した。
A区分・B区分の総合が出揃ったところで大会総合優勝の選出が行われると、昭和23票・五色8票と圧倒的な差をつけ昭和が第12回の頂点に。敗れた五色は大会総合優勝二席という結果になった。