一般愛好家にも使いやすい

購入は付き合いのある鯉屋へ

―ここまでお聞きした感じでは、N-20はとても使いやすい餌という印象です。愛好家が使う際も、注意しなければいけないことは特になさそうですね。

阪井 16℃ぐらいでやっても全く問題ありませんし、高水温でもN-20だけで太ります。当歳は少し増体を与えたほうがさらに太りが良くなりますが、ジャンボ当歳で春先に45㎝を超えて47〜48㎝になってくると、増体が3割ぐらい入っていると食いが落ちます。その場合はN-20の割合を増やすと、再びよく食べるようになります。

―色を揚げたりより太らせたい場合は、N-20をベースに色揚げや増体を足していくのがよいのでしょうか。

阪井 時期にもよりますが、例えば半分はN-20で色揚げを3割、増体を2割とか。いずれにしても、水温に応じて配合を変えることが重要です。

―近年の夏は猛暑続きですから、そういう意味でもN-20の利用価値は高いですね。

阪井 真夏に最大の効果を発揮する餌です。あっさりしていて食べ疲れしないというのは、非常に大きなメリットといえます。

―愛好家がN-20を購入する方法について教えてください。

キョーリン 従来から発売している弊社の咲ひかり等と同じ扱いなので、お付き合いのある鯉屋さんを通じてご購入いただけます。

阪井 キョーリンさんの製品のひとつとして、キョーリンさんから販売される形です。

キョーリン 阪井さんに使っていただいているN-20は、無地の袋にN-20のラベルを貼っているだけなんですが、今回の一般販売を機に、新たにパッケージを作らせていただきました。サイズはLのみで、沈下と浮上の20㎏になります。

阪井 低水温から高水温まで通年使用できますし、季節や飼育目的によってN-20オンリーはもちろん、色揚げや増体との相性も良い餌ですので、ぜひ一度使ってみてください。

練り餌の原料となるサツマイモや押し麦、蜂蜜など