愛鯉家訪問2025 猪狩大輔さん(福島)
「この地で養鯉場をやりたい」
実現へYouTubeで積極発信
猪狩さんは、東北北海道地区の品評会場では知られた存在です。YouTubeチャンネル「錦鯉の休日」で自身の飼育環境を発信しながら、品評会では同じ福島県の藤田養魚の搬入・搬出をお手伝い。好きで飼い始めた錦鯉で身を立てていくことを思い描くまで、さほど時間はかかりませんでした。現在はフレームプールや、単管とコンパネを組んで作ったシート池が収まるビニールハウスを自宅庭に構え、藤田養魚のほか、著名な生産者の鯉をネットで紹介。YouTubeを積極的に活用し、ビギナーだけでなく目の肥えた愛好家にも支持が広がりつつあるのは、品評会場でのベテランたちとの会話からもうかがえます。
現在はまだ錦鯉以外の仕事もしながらではありますが、振興会加入も視野に入れ、「いわき市で養鯉場をやりたい」という夢に向かって着実に歩みを進めています。

東北エリアで徐々に存在感増す
ビニールハウス建てて安定飼育
10月号の愛鯉家訪問で紹介した小谷野鉄也さん(茨城)の取材を昼過ぎに終えてから向かったのは、福島県いわき市。7月下旬、日の長い時期なので、2時間ほどの道のりで15時に到着すれば十分取材できるという計算だ。
「YouTubeに出ていた、最後から2番目の鯉が欲しいって言っておいて」
小谷野さんの池を作り、午前中の取材にも同席してもらった関根さんから伝言を預かった。記者は東北北海道地区の品評会で愛好家らが「錦鯉の休日」を話題にしている現場を見ていたので、東北エリアでは知名度が上昇しつつあるのだなと思っていた。そんな中で、ベテランで品評会でも実績のある関根さんも「錦鯉の休日」=猪狩さんを知っていたことはちょっとした驚きだった。質の高い鯉を扱っている証だろう。









