ブリーダーズインタビュー 天藤養鯉場・天藤 淳さん(福井)
御三家、銀鱗落葉系変わりが柱
“正統派”ベースに独自路線へ
実績ある紅白を中心とした御三家と、その対極に位置する個性的な変わり鯉が魅力の天藤養鯉場。茶鯉から続く落葉、銀鱗落葉の生産の歴史は古く、それらをベースにした変わり鯉は、過去の月刊錦鯉をひもとくと15年ほど前の品評会から登場している。紅白や茶鯉、昭和、山吹や羽白までをもバックボーンにもつ銀鱗落葉系の変わり鯉は、今では同場の人気品種だ。昨年11月の北陸地区品評会の翌日に訪問し、天藤養鯉場の現在を聞いた。

変わり鯉は1腹、銀の吹き良し
出るタイプは様々で銀鱗紅白も
―現在の生産はどんな品種を?
天藤 今年(2025年)作ったのは御三家と変わり、それと金昭和、五色です。
―実績のある御三家はもちろんですけど、天藤さんの変わりも印象深いです。銀鱗の落葉のような変わり鯉というか……。それに紅が入っていたり、地体が光っていたり(①・②・③)。これらはやはり落葉がベースになっているわけですか?
天藤 そうですね。元々は茶鯉に紅白を掛けて、そこから出た落葉に銀鱗の落葉や変わりを掛けたりして。落葉昭和みたいなものを作ろうとしていたこともありました。ここ2年は面迫さんの作った変わりを母体にして、うちの落葉系統の銀鱗の変わり(④)を掛けたりしています。
―面迫さんのメスというのは?
天藤 山吹に羽白を掛けたとか聞きました。それを手に入れた愛好家さんから譲り受けて。
―なるほど。②の頭の光りは山吹の血なのかもしれませんね。
天藤 そうやね。
―羽白が入っているというのも、また予測不能な鯉ができそうで。
天藤 黒っぽいやつに銀が噛んでるとか、銀鱗の羽白みたいなやつとかいろいろ出ますね。















