愛鯉家訪問2026 澤田和則さん(福井)
天藤養鯉場のベストパートナー
生産支え、共に目指す最高の鯉
「プロ」と「アマチュア」。これは錦鯉に限ったことではありませんが、仕事として生計を立てているか、趣味で楽しんでいるかの違いになるでしょうか。そのように定義するならば、澤田さんの立場は「セミプロ」と言えるかもしれません。
6月号で紹介した天藤養鯉場からの依頼で、同場の生産鯉の一部を自宅池で飼育しています。それは天藤養鯉場の鯉だけを扱うことはもちろん、深い信頼関係があってこそ成り立つもの。2023年の福井県品評会での全体総合優勝と上位独占は、まさに二人三脚の結実でした。プロの世界に一歩足を踏み入れ、生産業務を支えながら錦鯉を楽しんでいます。(取材:2025年11月)
天藤養鯉場の当歳越冬を担当
「自分の鯉」だから一生懸命
「錦鯉愛好家・澤田和則」の名刺。肩書には「天藤養鯉場嘱託員」とある。それは天藤養鯉場(天藤淳さん)の商品作りに携わっているからだ。同じく天藤養鯉場の顧客である河端博さんとともに、池のスペースの問題などから天藤さんが飼いきれない当歳の越冬飼育を任されている。雇用契約などはないが、同場とは強固な信頼関係で結ばれている。
ビニールハウス内には55トンと20トンの池。合計水量75トン、濾過槽を含めて5m×11mの大きな器をブロック壁で仕切った作りのため、循環濾過は共通のような印象を受けるがそれぞれ単独だ。55トン池には湧清水20型、20トン池には10型が備わり、ブラシやハニカムなどを使用する濾過槽と組み合わせる。濾過槽内部は4槽に分かれており、各槽の底水がハウスの外にある排水枡に通じている。
排水のポン抜きは、根元からパイプを抜く一般的なものとは違い、上端の10㎝ほどが外せるようになっていて、これにより軽い力で排水作業が可能。根元から抜く場合のように大量の排水はできないが、ターゲットを底水に絞る場合はこれで十分という考えだ。実際、給餌量の多い20トン池の濾過槽を排水してもらったが、かなりの汚れが吹き出してきたためしっかり機能していることが確認できた。












