国魚錦鯉をもっと身近に

Hana Koi Villageが手掛ける
「松之助プロジェクト」開催

 7月18日㈯、新潟県長岡市柿町の平野に広がる野池を会場に、銘血「松之助」を生み出した一人である酒井俊幸さんと行う養鯉体験「松之助プロジェクト」の第2弾が開催された。
 本プロジェクトは6月中旬から12月上旬まで、選別や池上げ、養鯉場訪問など全7回の開催が予定されており、これから錦鯉を楽しみたい初心者や家族連れでも楽しめるプランが用意されている。
 企画・運営するのは、東京都渋谷区に本社を構えるシングルサポート㈱(杉田真二代表)で、Hana Koi Villageの名で錦鯉に関わるプロジェクトを行なっている。担当の橋元廉彦さんは、愛好家として50年以上にわたり錦鯉業界に身を置き、その変遷を目の当たりにしてきたという。 
 「母親の出身地に近かったことから山古志、そして錦鯉への愛着が湧きました。その後、中越地震を経験したことで、山古志の地域再生と錦鯉文化を守り抜くことへの強い責任感が生まれました」

 晴天に恵まれたこの日、春に生まれた紅白と大正三色の選別体験が行われた。5㎝ほどに育った稚魚が野池から上げられると、参加者は選別のポイントや将来性について酒井さんより直々にレクチャーを受け、真剣な眼差しで1匹1匹網で掬っていた。
 また「命のプロジェクト」と題し、選別ではじかれた稚魚が無料でもらえるイベントも行われ、「2次選別といっても、稚魚たちの可能性はまだまだ無限大です。予想外のお宝をゲットできるかもしれません」と笑みを浮かべた橋元さん。その他にも、参加者が値段を決める即売会「フレンドリーポンド」なども計画されているそう。
 一方で、本プログラムは単なるレクリエーションにとどまらず、初代・松之助が築き上げた美しい白地や紅質など、錦鯉が本来持つ芸術的・文化的価値を次の世代へと正しく伝えていく狙いがあり、そのための若手育成の土壌づくりを進めていると話す。

 「80代となったレジェンド・酒井俊幸さんがもう一度情熱を傾けられる環境を整えることで、次世代の作り手がその卓越した技術と精神を受け継ぎ、将来的に独立して羽ばたける仕組みを作りたいと考えています」と橋元さん。
 これまで自身が培ってきた地域再生の経験や人脈を最大限に活かし、日本の誇りある伝統文化として錦鯉業界の土台を立て直すことを目標に、「それが私にとっての最後の挑戦です」と力強い眼差しで語った。
 次回の10月10日㈯・11日㈰は当歳魚の池上げ体験が予定されており、池から上げられた錦鯉をその場で購入することもできる。なお、参加費等の詳細はインスタグラムをご覧ください。
 あなたもぜひ、「松之助」の魅力を体感してみてはいかがだろうか。

プロジェクトの様子、お申込みはこちら

左から橋元廉彦さん、酒井俊幸さん、杉田真二さん