第41回錦鯉全国若鯉品評会速報 

桃太郎紅白が1票差でチャンピオンに

姫路城下で1751尾が美を競う

 

大会総合優勝 63部紅白
Pollapat Junvimaloung(タイ)
作出/岡山桃太郎鯉 取扱/成田養魚園㈱ 取次/KOIKICHI FISH FARM

 3月22日㈯・23日㈰の両日、兵庫県姫路市の大手前公園で開催。国宝で世界文化遺産の姫路城を眼前に望む同園は、様々なイベントが毎週のように行われる人気スペースで、錦鯉関連では本品評会のほか、関西地区総合錦鯉品評会も毎年開催している。
 一大観光地である姫路城の至近ということに加え、近年では珍しく2日間を通じての好天が予想されていたことから、錦鯉愛好家だけでなく国内外の多くの観光客の来場が期待された。
 22日午前9時、振興会の小西丈治名誉顧問を審査長とする、12班60名の審査員による審査を開始。まずはじめに、出品1751尾の頂点に立つ大会総合優勝の選出で、小西審査長を先頭に全審査員が、広い会場に敷き詰められた出品プールを一つひとつ見て回った。

品評会場全景。姫路城が青空に映える
大会総合優勝の審査に臨む60名の審査員

 1回目の投票では15尾もの鯉が得票(無効1)したが、出品番号2070の63部紅白(13票)と同2212の63部紅白(21票)の2尾が半数以上の支持を集め、一騎打ちの様相に。
 2回目投票が決選投票となり、その結果2070の63部紅白が逆転で大会総合優勝の座を勝ち取った。31票対30票という大接戦を制したこの鯉の出品者はタイのPollapat Junvimaloung氏。作出は岡山桃太郎鯉で3歳63㎝、親鯉は「松紅白」。取り扱いは成田養魚園㈱、取次はタイのKOIKICHI FISH FARM。紅のツヤ、厚みが素晴らしい紅白で、全国若鯉品評会においてJunvimaloung氏は初、岡山桃太郎鯉は3度目の戴冠となった。わずか1票差で惜しくも頂点に届かなかったYohanes Jusuf氏出品の63部紅白は、大会総合優勝2位(成魚の部総合優勝)を受賞。

大会総合優勝2位(成魚の部総合優勝)
63部紅白/Yohanes Jusuf(インドネシア)

作出/㈱阪井養魚場 取扱/成田養魚園㈱ 取次/Samurai Koi Centre
大会総合優勝2位のYohanes Jusuf氏

 御三家以外のチャンピオンに相当する大会総合優勝Bは、1回目投票で受付番号1777の58部五色が13票、同1782の63部五色が10票、同2128の63部A銀鱗(銀鱗三色)が20票となり、得票数上位のこの3尾が2回目に進んだ。
 2回目投票の結果は、1777が15票、1782が21票、2128が25票で1777が脱落。そして上位2尾による決選投票で、1782の63部五色が33票で2128(28票)を逆転した。出品者はインドネシアのArthur kai氏、川上養鯉場作出で、成田養魚園㈱取り扱い、Japan Direct Koi CenterとKOI-UMEDA JAPAN㈱の取次となっている。

大会総合優勝Β
63部五色/Arthur kai(インドネシア)

作出/川上養鯉場 取扱/成田養魚園㈱
取次/KOI-UMEDA JAPAN㈱ Japan Direct Koi Center