成田養魚園㈱ 新潟プロジェクト始動

 国内最大手の流通業者である成田養魚園㈱(愛知県小牧市)が今夏、新潟県長岡市大川原(おおがわら)町に大規模なハウス池を造設すると発表した。
 今年は全国若鯉品評会10連覇や国際幼魚品評会11大会制覇など、輝かしい功績と偉業を成し遂げている同園。常に挑戦を続ける成田隆輝代表に、新潟にハウス池を造るに至った経緯や、愛知・新潟の2拠点を展開する意義など、今後の取り組みについて話を聞いた。

―成田養魚園㈱は愛知県小牧市に店舗を構え長年営業してきましたが、新たに新潟に大規模なハウス池をはじめとする施設を作るそうですね。成田さんにとって大きな転換点と言えるかもしれませんが、今回どういった目的で新潟に拠点を設けることにしたのでしょうか。
成田 より良い飼育を目指した環境にするため、これまで愛知の設備は限られたなかでリノベーションしながら使ってきました。なので、新たな場所というのは前々からずっと探していたんですけど、今回たまたま長岡の大川原町にいい場所を見つけまして、そこは市内でも水質がめちゃくちゃいいんですよね。

愛知県小牧市の成田養魚園㈱

―愛知と新潟というとかなり距離があるため、行き来するのが一見大変そうにも思えますが。
成田 いろいろな理由から新潟にハウス池を作りたいと考えていて、今でもそうですが新潟では野池を借りているのでシーズンになれば愛知から鯉を運んでいるんですが、持って行くのも持って帰ってくるのも結構大変なんですよね。それが新潟にハウス池があれば、そのまま置いておくことができますので。