成田養魚園㈱新潟プロジェクト
総水量540トン超、
全43面の最新施設が今秋本格稼働へ

 愛知県小牧市の成田養魚園㈱が「新潟プロジェクト」と題し、新潟県長岡市大川原町の約800坪の敷地に建設を進めてきた新施設が、9月末の本格稼働に向けて最終段階を迎えた。施設には5トン池28面、15トン池10面、25トン池5面を備えた2棟のハウス池に加え、倉庫と住居を整備。「世界一の飼育」とも評される同園が、長年培ってきた飼育ノウハウを随所に取り入れ、徹底した管理体制やトラブルに備えた対策など、成田隆輝氏が35年近く錦鯉に携わるなかで蓄積した経験とこだわりが凝縮された施設となっている。10月31日にはオープニングイベントも予定されており、同園の魅力を発信する新たな拠点として注目されている。今回は施設の進捗状況をはじめ、設備に込めたこだわりや新潟店が担う役割について話を聞いた。

―新潟で大規模なハウス池の造設を発表してから約1年が経過し、本日(8月27日)時点での進捗状況はいかがでしょうか。
成田 4つの建物(ハウス2棟、倉庫、住居)が建ちまして、9月末の本格稼働に向け、スタッフ総出でろ材を入れたり、細かな配管をしたりと、8割ぐらいは完成しています。
―長年ハウス池に携わり泉水飼育を得意とする成田さんにとって、雪国での初めての挑戦ですが、これまでと違う点はありましたか?
成田 ハウスを作る上で新潟の人に聞きながらやりましたけど、例えばハウスの側面はガラスだと雪の圧で割れてしまうことがあるそうなので、透明度と耐久性に優れた農業用フィルムを貼っています。ただ、通常は保温性を高めるため二重にするんですが、そうすると光が入りにくくなってしまうので一枚にして、燃料代が余計にかかったとしても、鯉が綺麗になることを優先した設計にしました。
―特に新潟の冬場は日照時間が少ないですからね。
成田 鯉にとって光ってすごく大事だから、屋根も波板ではなくガラスにして極力取り込めるようにしてあります。波板やフィルムだと最初の年は良くても2年、3年経つとどうしても濁ってきてしまって鯉の出来が絶対に悪くなるし、ガラスのほうが綺麗ですからね。
―雪国だけあって、ハウスや倉庫の脇には消雪池を。
成田 そうですね。倉庫の消雪池は別ですけど、ハウスの消雪池は夏場は鯉を飼育する池として使えるように、それぞれ30トン池を2面と、50トン池を2面整備する予定です。